ノンシリコンとはいったい何なのか
京都市役所から西に5分、京都で一番トリートメントが上手い店でおなじみの
novem by cirrusの店長仁城了祐です。
今日はノンシリコンシャンプーについてお話ししようと思います。
今回は専門用語がたくさん出てきますので、よろしくお願いします。
ノンシリコンシャンプーにもシリコンに変わる感触剤と呼ばれるものは入っています。
そしてその多くはポリクオタニウムー10と言うもの。
この、ポリクオタニウムー10は植物性の糖類、セルロースをカチオン化(プラスイオンを持たせている状態)にし、毛髪などへの吸着性を持たせた保護成分になります。
◎カチオン化セルロースの皮膚刺激性
カチオン化セルロースは画期的な成分として広くシャンプー剤などに利用されていますが、
カチオン化セルロースにもデメリットはあります。
大きなデメリットの一つは、
その皮膚刺激性です。
毛髪に対して吸着する分には刺激性としての影響はほとんどありませんが、
シャンプーするときは必ず頭皮を洗います。
セルロースという「糖」を加工していることから急性毒性も低く本来、安全性の面では申し分ないのですが、
プラスのイオンを持つ物質の性質上、
皮膚などに吸着されると少なからずの一次刺激があります。
しかもポリクオタニウムー10は大きな膜構造として皮膚にベタっと張り付いてしまうので、
刺激が持続してしまうのです。
カチオン化セルロースを大量に配合しているリンスインシャンプーなどは皮膚への刺激がよく報告されます。
アトピー体質の方や敏感肌の方は、
ポリクオタニウム‐10が大量に配合されているシャンプーは避けたほうが良いでしょう。
もう一点カチオン化セルロースの大きな欠点と言えるのは
配合量によっては質感が低下する
という点です。
上でも書きましたが、ポリクオタニウム‐10は大きな膜構造です。
高濃度のカチオン化セルロースが何層にもわたって毛髪をびっしりコーティングしていくと、
本来は質感を柔らかなモノに変える成分のはずが
堅い質感になってしまうことがあります。
これはセルロースが高分子化合物であり、
本来は植物の細胞壁などを構成する分子ですから、
分子が重なっていくと硬度が増して硬い質感になっていくということです。
つまり、前回のブログと合わせて考えてみると、シリコンもポリクオタニウムー10も
「入っているか」よりも「どれだけの量が配合されているか」「どのようなものが入っているか」という事がポイントになるわけです。
そして薬局などでよく見かける商材は数回の使用で結果が出るように
シリコンやポリクオタニウムー10の含有量が多いのも現実です。
そのことをしっかりと踏まえたうえでシャーンプーやトリートメントは選びましょう!!
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店長 仁城了祐
- 2017年10月6日